通信販売は、ここ数年で大きな伸び率を示していますが、中でも60代以上の高齢層からの利用者は急増する傾向にあります。従来までは高齢者は顔の見えない通信販売の利用に大きな抵抗感を持っていたようですが、ここ最近の高齢者にとってはそのハードルは低く感じられるようになってきたということでしょう。
通信販売業界において注目をされているのもこの高齢者層にとって売れる商品です。例えば60年代以降の女性をみてみると、あるカタログを見て食品を購入し、また新聞広告を見て別の会社から矯正下着を購入、またあるときは折込チラシから健康食品を購入するといったように、特定の方法やジャンルに偏ることなく通信販売を利用する人も多くみられています。もともと女性はデパートなど数多くの商品が集まる場所での購入を楽しんで行う傾向があったので、通信販売もおそらく同じような感覚で行うことができるのでしょう。
通信販売で全体的によく購入されているのは、男性では趣味・娯楽用品であるのに対し、女性では婦人衣料品や化粧品、衣料品などです。ただし、現在においては通常の実店舗による激安衣料品店が全国展開をしてきた影響もあり、衣類のカタログ購入はやや縮小傾向にあるようです。
ここ最近の注目商品は、趣味・娯楽用品や地方特産品、旅行などといわれています。特に旅行は高齢者を中心に人気商品となっていることもよくあります。新聞広告などを見れば、海外旅行などのパックが格安価格で販売されています。